プラザキサというお薬のこと。
プラザキサという薬が新しいお薬として発売になりました。
上ところ診療所でも患者様に説明のうえ、希望される方でワーファリンをプラザキサへ切り替えています。
この薬は「ワーファリン」というお薬と同じ効き目のあるお薬です。
ワーファリンを飲んでいる患者さまはご存知と思いますが、ワーファリンを飲んでいると、納豆、青汁、クロレラ、モロヘイヤなどを食べてはいけないことになっています。これらは、ビタミンKを多く含む食品で、これがワーファリンの効き目を悪くしてしまうためです。
今回のこの「プラザキサ」は、ワーファリンと同じような「血液をさらさらにする」効果があるのですが、こうした食べ物の制限がないというのが大きな特徴です。
ワーファリンはビタミンKの作用を減らすことでお薬の作用を出しますが、具体的には「2(Ⅱ)、7(Ⅶ)、9(Ⅸ)、10(Ⅹ)因子」の作用をへらすことが知られています。
プラザキサは「トロンビンの効果を減らす」作用でお薬の作用を出すので、ビタミンKとはあまり関係がないのです。
そのためプラザキサはお薬の服用に際して食べ物の制限がありません。
これはこれまで「納豆はいけませんよ」と言われ続けてきた患者さまにとって大きなメリットですね。
これまでこうしたお薬の場合、歯を抜くなど血が出るような検査や治療の時にどうするかは問題になることが多かったのですが、このプラザキサに関しては「前日休薬」ということになりそうです。ワーファリンに関しては「止めなくてもよい」という意見も主流でしたから、プラザキサに関しても「休薬不要」という意見もあるようです。
個人的には「前日休薬」というのが安全という気がしております。